Dr.ピペリジンのブログ

少年は思った、ドラッグストア でポテチ売りたいな。そんな気持ちで薬学に進学した人の後日談。お問い合わせも気軽にどうぞ。

とても悲しいことがありました

先週、とても悲しいことがあったので書いておきます。

 

先週の金曜日、6月に赴任した大学での最初の研究がまとまったので論文を仕上げて提出しました。(土曜日にオーサーシップ等外国の共著者と話がついたようで月曜日に最終修正を行い無事投稿しました。)

 

土曜日は研究もひと段落したところで常用のコンタクトレンズの在庫が無くなっていたので新しい眼科を探して注文しなければならず、朝から眼科に行く予定にしてました。

 

そして土曜朝一、家の近くの眼科に行き、当然と言えば当然だが、既に結構混んでる。。。しばらく待って視力検査、眼圧検査を終え、診察へ。暗室で眼に光を当てられてジロジロ見られて、さぁいざ先生が「コンタクトの注文ということですけど、今はどのコンタクトをつけていますか」ということで持参したコンタクトの箱を出す。

 

先生「あちゃー」

 

んっ(゚∀゚)?

 

先生「うちで扱ってないメーカーですねぇ。このメーカーが良いということでしたら、どこか他の眼科を当たって下さい、あと電話でメーカー扱ってるか確認した方がいいですよ」

 

ということで、色々終了して10時に眼科前に放り出される。(診察料は無料でした。)

 

おいおい(^。^)

 

ということで、色々眼科をグーグルマップで検索、とりあえず自転車でいける距離で星が高い眼科に電話してみたところ、欲しいコンタクトで取扱があるとのこと。

 

他にも眼科があるがどうしたものか、としばらくグーグルマップと睨めっこしたが、時間だけが過ぎていく。うーむ。。。さっき電話したとこでいいか。

 

10時30分に最初の眼科から次の眼科へ自転車を飛ばす、途中で教授にもきちんと事情を連絡、研究室に行くのが大幅に遅れる旨を伝えた。

 

さて、眼科到着。

 

めちゃくちゃ混んでる。座る場所ないし、ソーシャルディスタンスどころか満員電車の座席くらい詰まって座ってる。なんなら眼科の外の椅子にも座ってる。

 

まぁ当然待つ。

 

待つ。

 

 

待つ。。。。。。。。。。

 

 

めちゃくちゃ待った。

 

視力測ったのが12時くらいだったと思うが、そのまま問診までコンタクト外したまま(両目とも裸眼0.03くらいしかない)さらに1時間程度待った。

 

問診も終わって外に出たのが13時半。

 

アウチ、完全に昼やんけ。

 

そのまま弁当を買って家に、教授から「今日は休みか?」と一言連絡が。

 

もう昼を過ぎていたため、そこから研究室に行って実験するとなると、帰宅は夕方になる。土曜の昼以降は育児に参加すると決めていたので眼科が終わり研究室は休むことを連絡した。

 

そしたら教授から返信が。

 

 

 

 

「もう少し研究に情熱を持ってほしい」

 

 

 

 

🥺 ←実際は結構ガチで落ち込んだ。

 

なんだろう。

 

情熱かぁ。

 

教授の言いたいことはよくわかる。

要するにもっと仕事して成果を出さないと、その先アカデミックに生き残れないんだから必死になれって意味なんだろう。

 

そして、そうやって努力してきた人達が今40代で教授にどんどんなっていってるってのも知っている。そんな甘い世界じゃないってこと。

 

情熱って言葉はなんかチョイスが良くないような気がしないでもないけど。

まぁとにかく悲しい。お前は情熱が足りないと言われたことが?なんだろうか、情熱なしに全合成が達成できるとでも???てか子供が寝た後、風呂で研究のこと考える時間は日本では研究とカウントされないって証明されたってことかな。

 

わからない。僕は常に絶対に化合物を完成させてやるって研究に臨んでるけどそれは情熱とは言わないんだろうか。

 

土曜の朝、必需品の眼科に行って、少し手間取って昼過ぎになってしまったので、研究室を仕方なく休んだ。

 

結果、研究に対する情熱が足りないと。

 

眼科等で研究時間が減った場合、それは家庭の時間を犠牲にしてでも補うべし。これが日本でいう正しい研究姿勢というわけか。

 

若手職員、少なくともうちの研究分野では、土曜の昼から育児に参加することすら悪い事になってしまうのだろうか。

 

もやもやと悔しさで大学のホームページの子育てのとこを検索した。

 

大学のホームページには若手教員の子育て支援します。男性職員の積極的な育児参加を推進します。環境を整えています。みたいなキラキラしたことがたくさん書いてある。

 

僕の所属してる大学と同じ名前だけど、どこか別の国の大学かなぁ。

 

土曜の昼〜日曜くらい育児に参加するの、アカデミックではダメなんですかね。

 

そんな嫌ならアカデミックやめろという意見もあると思うんです。

 

でもそんな排他的な環境では結果として日本の大学が盛り上がらねーだろって思うんです。

 

あんまり偉そうなこと言える立場でもないんで、今はただ「研究が楽しい」というのと、研究の経験が増えてきて「こんなこと出来そう」って妄想するのが楽しくて、だからアカデミックを志望しています。

 

だけど、自分の家庭は責任を持って参加したい。だから平日は19時帰宅(目標)で土曜昼〜日曜は家で過ごすというスタンスで今はやっています。(←まぁこんな感じで前の大学のラボは色々言われた挙句追い出されまして、今のラボでは情熱が足りないと言われ)

 

「研究こそ人生、365日研究します」「家庭は妻に任せっきりで頭上がらないわ」

 

という先生と

 

「家庭があるから土曜昼〜日曜は家庭を大事にします」

 

という先生が、どっちもいていいんじゃないかという話です。

 

だから、ちょっとでもアカデミックを変えていくには、やはりアカデミックに残るしかないのかなって。

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、あと、、、ほんとに自分みたいなザコピッピが意見できるような立場にはないんですが、ホントーにちょっとだけ言わせてもらうと、オックスフォード大学は土日完全休みで僕が土日いっても本当にガラガラで、それでどのラボも毎年いい論文出しまくってるよね。土曜全員強制出勤の意味って。。。何???