化学構造式を美しく魅せたい
みなさま、こんばんは。突然の伊予柑です。
去年は一年間、ずっとコロナコロナで終わりましたね。
私のイギリス最後の3ヶ月はコロナで何も出来ずに帰国となりました(残念)。
天気が良くなってきた4月5月にみんなとパブでビールは飲めず、帰りのヒースロー空港ではお店全てクローズのためお土産一つ買えずの最後でした。
まぁそんな訳でもう帰国して半年以上がたっておりましてな。日本のとある大学で特任助教という仕事をやっておりますが。。。これがまぁキツいっす。その話はまたどこかで。
はい、今日の話はこれ「化学構造式を美しく」。
すっかり年度末、博論、修論、卒論の時期ですね。私も二人ほど学生の卒論をみております。
「お前の構造式は美しくない!」(威圧的)
「色使いが汚い」(威圧的)
「色盲なの?」()
などなどちょっとアカハラなのでは、というような言葉を指導教官から浴びせられたりしてませんか?僕は経験があります。熱心な指導、と言えば聞こえは良いですが。。。
今日はケムドロー で書いた構造式をパワポにする時に、色彩感覚とか特別なスキルとかなくても綺麗そうに見えるちょっとしたひと工夫を紹介します。(昔、学会でN先生にどうやるのって聞かれて、あとでメールしますと言っといてしてなかったな、というのが悔やまれる)
パワポで構造式を強調したい時。
こんなのとか。
こんなのとか、良くやりますよね。
そんで色分けし過ぎてウオォもう使う色ねぇぇぇええええじゃあねぇか(JOJO風)。
という状況になってませんか。
果ては後ろのバックが真っ赤で構造式が全然見えない、みたいなスライドを準備してくる学生さんが今年も全国で多発していることでしょう。(指導している先生方、お疲れ様です)
構造式がキモくて困った!という学生さんは、スライド作成の合間にちょっと僕のブログでも読んでってください。
じゃ、早速、僕がパワポでやってる方法が下の構造式になります。
メチルエステルとチオアミドを強調してます。
ケムドロー で赤、青で結合を直塗りするよりふんわりとしていて僕は好きですね。
やり方は至って簡単。
1、構造式をケムドロで書いてパワポに貼り付け。
これくらい誰でも出来ますにゃ。
2、強調したい部分(官能基など)だけをケムドロー でコピーペースト。
3、貼り付けた強調したい構造を選択した状態でパワポの書式設定を開く。
4、右の書式設定の光彩から標準スタイル、色、サイズ、透明度を好きなようににいじる。
ほら、もうなんとなくわかってきたでしょう。メチルエステルが赤くぼんやり光ってます。
色もぼんやりの幅も透明度も自由自在なので好きなように光らせなよ!
5、図の透明度をいじって線を消す。
からの
すごい!メチルエステルがすっぽり消えてぼんやり光だけになっちまったじゃあねぇか!!(JOJO)
6、構造式を良い感じに重ねる。
7、構造式を前面に持ってくるとなおよし。(こだわり)
からの、
ほら、構造式のメチルエステルが前面にきてはっきりして、バックがぼんやり光ったでしょ!
以上!超簡単!!!
これでみなさんのスライドがちょっとでも美しくなることを期待してますわん。
バシバシ、美しい構造式のスライドを作って先生たちを驚かせようZe。
え、発表もう終わった?遅い??ごめんねごめんね。
このやり方、mac では普通にできるんだけど、後輩のWindowsでは出来た試しがないので、もしかしたらWindowsの人は出来ないかもー!ごめんねごめんね。
このテクを指導してる学生に教えたところ、そんなめんどくさそうなのはいいです。って言われましたけどね(泣)。悔しくてブログに書いてしまったのはナイショ。
次回は(反響があれば)ちょっと応用編も紹介しようかな。
こんな感じのん。
ま、あれね。今日のに比べたらインパクトはナッシン。応用なんてそんなものだよ。