ウィークリーケミストリー 第1回
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。私は二月に入って先週の土曜日から再び扁桃炎が悪化して寝込んでおりました。
土日しっかりと休養をとって体調を整えて月曜日に研究室にいったのですが、仕事を終えて家に着く頃には寒気で体が震え、倦怠感で身体はろくに動かず、意識も朦朧としており熱を測ったところ38.9 ºCでした。イブプロフェンを飲んだものの夜は一晩中眠れず、火曜はやむなく研究室を休む事にしました。
水曜は37.4 ºCで倦怠感あり、ぶり返すのも勘弁なので水曜もお休み。鼻詰まりが酷かったのでちょっと強めに鼻をかんだらあれま、血みどろの黄色い鼻水が大量に出てきました。絶対鼻腔内も菌でやられてら。
木曜日は平熱だったので研究室に行きましたが、身体が怠いのったらありゃしない。あれだけ発熱してたら体力は消耗してるよね。研究室には行きましたが、実験はやりませんでした。
そして今日は金曜日、やっと普通に実験できました。今ちょうど帰宅したところです。
そもそも扁桃炎が悪化したのって先週少し頑張って二日ほど帰宅が日超えしてしまった事が原因だと思うんですよね。こんなんで体調崩すって結構凹むなぁ。これからアカデミックやっていけるんかと不安になりますよね。熊本にいた時に内科の先生に扁桃腺がかなり大きいから発熱を繰り返すような場合は扁桃腺切除をオススメしますよ、と指摘してくれたのですが。。。まじでこんなに大変なら切っときゃ良かったって思うっす。
気分が鬱々としてるので珍しく?ぐちぐちと書いてしまいました笑。
さて、気がつけば今年もはや二月中旬に差し掛かっております。率直に言って、ヤバくないっすか?今年になってブログ再会するぞと意気込んでおりましたが見事に放置してました。今年は英語と化学の勉強をしっかり頑張ろうと色々とやる事を計画していますが、あんまり出来てません。化学の勉強に関しては研究室の勉強会で登場した反応でわからなかったヤツを復讐がてらブログに投稿しようと思っていて、全然出来てませんでした。なので今日は頑張ってブログに書いてみようと思います。
Total synthesis of the Sesquiterpenoid Periconianone A Based on a Postulated Biogenesis
R. Liffert, A. Linden, K. Gademann
J. Am. Chem. Soc. 2017, 139, 16096–16099
より出題。
問題、以下の生成物を示し、途中の反応機構とその名前を答えよ。
解答編。
反応機構。
はい、という事でCriegee開裂からのラジカル開裂と銅の脱離反応でエノンができるのでした。みなさん答えられたでしょうか。僕は。。。恥ずかしながらCriegee開裂がすでにピンときませんでした。MeOH中でオゾン分解すると過酸中間体がとれるのです(Criegee 中間体とも)。そこから先はあれよあれよと言う間にラジカルが分解していてβ位の炭素ラジカルが銅に補足された後、脱離反応によってエノンになるようです。イソプロペニル基(C3ユニット)を綺麗にすっ飛ばす事が出来る反応ですのでぜひ知っておきたい反応ですね。特にイソプロペニル基は天然にも存在するので、全合成の出発原料に余分なC3ユニットが存在する場合はこの反応があればどうにかなりそうです。Scifinderで検索すると同様の反応が割とヒットするのでかなり一般的な方法のようです。その他、解答作成時に調べた参考文献を下に参照しておきますね。
参考文献
J. Am. Chem. Soc. 1980, 102, 6163–6165
Org. Biomol. Chem. 2011,9, 3817-3824
J. Org. Chem. 1999, 64, 4060-4063
あー今日は頑張ってブログ書いた!!満足満足。
最後に一言、実は新年早々に日本の教授から総説を共著で書きましょうとお誘いがあって二つ返事で書きます頑張りますとメールしたのですが。。。正直思うように進んでおりません。内緒ですよ。
はぁ。
頑張って書かなきゃなぁ。