Dr.ピペリジンのブログ

少年は思った、ドラッグストア でポテチ売りたいな。そんな気持ちで薬学に進学した人の後日談。お問い合わせも気軽にどうぞ。

育児の限界

妻が育児の限界です。

リフレッシュが必要だということで僕が子供の面倒を見てその間に友達と会う予定を立てていたのですが、自分が職場で濃厚接触者となってしまい全てキャンセルになりました。濃厚接触者の家族は行動制限ないと言えばないのですが、日本なのでそこは遠慮してしまいますよね。自分は息子の面倒を見るのは一向に構わないのですが、発症して息子に感染るという可能性もあるので今はやはり無理です。

1ヶ月前から友達に会うのを楽しみにしていた妻。
その間に泣きながら家を飛び出して、一人になりたいと言って辛そうな顔で外食して帰ってきてからも無気力な表情でベッドで寝込んで朝になっても起きれないということがあったりして、本当に今回のリフレッシュは必要だったんです。

しかし僕が研究室で誘われて会食に行って、そしてその中の一人が陽性、濃厚接触者に。

感染のリスクがあるため自宅の寝室で自分は隔離していますが、寝室を僕が使っている以上妻はフカフカのベッドさえなくワンオペ育児になっています。息子の大泣きする声と妻の大きなため息が毎日聞こえてきて自分も悲しい気持ちですが、本当に大変なのは妻です。

大泣きしてる息子に妻が「恨むなら父ちゃんを恨んで」というセリフは一番辛いです。
家族に恨まれてまでアカデミアでいる理由はないよな、とも考えてしまいます。

気軽に会食もできない時代。

 

学会はオンライン、画面に向かってしゃべるだけ。会場ぎゅうぎゅうの二酸化炭素過多の薄暗い「こもった」部屋でプレッシャーを感じながら学会発表に臨む、それさえ学生は体験することなく卒業していく。悲しい時代です。

ところでアカデミックで上の世代の先生から「頑張るように」と言われたら、月ー土、朝から晩まで、休日祝日に大学にいることを賞賛したりする風潮が未だに残っていますが、自分はTHK大学で帰るのが早い(夜9時)、朝遅い(8時55分着)、休日祝日に大学にいない、等々、後半は本当に散々な日々でした。それでいて薄給。

僕は今も土曜日は大学に行ってますが、そうすると僕が一日いる日が1週間で1日だけ。

一方でオックスフォード大学は朝8時から夕方6時まで、土日祝日完全休み、ホリデーは年間で1ヶ月以上休んでいる人が多いのでは。



それで年間の論文数は日本と英国でほとんど同じ、注目度の高い論文は英国の半分以下。


鉄ゲタ履いてうさぎ飛びを強要する日本風研究スタイル。

いい加減にそれ以外のやり方ができないか考える時代が来てますよ。
みなさんはどう思いますか?