理科が得意な子の正体
どうも、イギリスからこんにちは、伊予柑です。
僕は現在、オックスフォード大学化学科のとある研究室でポスドク、いわゆる博士研究員として勤務しています。
実は僕の研究室には昨年の10月からもう一人、日本人学生がD.phil 生として加わりました(D.philとはオックスフォード大学の博士号のこと。他にもいくつかの大学でD.philという名称を採用しているみたい)。
今日は僕がその日本人学生と理科についての雑談をした時に、とてもシンプルな事で意見が合い、これが理科が得意な子の正体だったのか!と気が付いたので紹介します。
理科が得意な子の正体
それは、、、
理科の資料集を読みまくる子だ!!!
これは限りなく正解に近いと確信しています。
理科の資料集をもらった直後に開く、理科の授業前に何となく資料集を読む、自習の時間でやる事がなくなったら資料集を観る、家でふとした時に資料集を眺める。(資料集開いても怒る先生は少ないので、とても使い勝手が良い)
と言うように、資料集は隅から隅まで何度も目を通している子、それが理科が得意な子の正体だったのです。
僕も小学校、中学校、高校と、とにかく理科の資料集はよく読みました。自主的に本を開く回数は理科の教科書の比ではなく、おそらく読んだ量も教科書より多いのではないでしょうか。
理科の資料集は、生物、物質、実験の写真がたくさん載っていてとっても綺麗ですよね。
僕が好きだったのはガスバーナーの写真とメニスカスの眼のマーク笑。
理科の資料集を良く読んでいるから、学校で習っていないことも何となく知っているし、学校で習う事も既視感と言うか「まぁそうなるわな」感がいつもありました。
だから今まで理科で苦戦したことがありません。
僕が中学の時、お母さんから尋ねられました。
「理科の先生はとても評判が悪く、みんな分からないと言っているけど、あんたは大丈夫?」
「え? 理科? うん、分かるよ」
きっとお母様コミュニティで聞きつけた情報だったのでしょう。
理科の授業を聞けば、うんそうだよなとなる、それくらい理科が得意だった僕にとっては寝耳に水のような質問だったのです。
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ところで googleで「理科 得意」と検索すると色々出てきますね。
以下、理科が得意な子関連の記事紹介とコメント。
こちらの記事では理科が得意な子供の共通点として「ホンモノ体験」をたくさんする事というのを挙げています。
ホンモノ体験とは、思い切り遊ぶとか、料理をするとか、手先を使う遊びや工作、科学館や博物館にお出かけ、そして工場見学などのようです。
この中で僕がやっていたのは思い切り遊ぶ、手先を使う遊び(ゲーム)、工作(プラモデル)、科学館や博物館は年に一回は行っていましたね。
これらは理科に興味を持つかもしれませんが、これだけでは理科が得意というまでにはならないでしょう。これでOKなら僕と遊んだりプラモデル作ってた人はみんな理科が得意になってしまう。しかし実際は理科が得意なのは僕だけだった。やはり、理科の資料集を読まなければ!
料理?全くできませんよ??
次はこちらの記事。
理科・社会が不得意な子は意味を考えずに丸暗記しようとする。
この状況を説明する例えを出すと、「遺伝子はA、T、G、Cの塩基配列が並ぶ」と覚えたとして、「遺伝子は?」と問うたら「A、T、G、Cの塩基配列」と答えれるらしいが、「塩基は何?」と問うたら、「分からん」という風な感じ。
そして、理科や社会であまりつまづかない人たちの共通点を見つけることができたらしい。
それは、一般常識をよく知っているということ。
!!!!!?!!!???
31日ある月は?十二支とか祝日の名前とか?
どういう層をさして理科・社会でつまづかないと言っているのか定かではないが、僕は一般常識欠けまくりですけどね。
あ、僕は社会は平均点取れる方が稀でした。都道府県とか書けなかったし(今でも書けない)。
やはり理科の資料集を読まなければ、理科は得意になりません!
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僕は理科が得意です。しかし一体どうして理科が得意なのかと言うのは長らくの謎でした。むしろ理科が分からないのが分からないという感覚でしたが、最近、オックスフォード大学にやってきた日本人学生との雑談で、彼が「理科の資料集めっちゃ読んでしまう」という発言を聞いて、「あぁ、俺もやわー」と全く同感だったので気がつきました。「そんなに理科の資料集読んでたら、そら理科できるわな!」と。
ま、無理に理科が得意な子に育てる必要はないと思うけどね!