Dr.ピペリジンのブログ

少年は思った、ドラッグストア でポテチ売りたいな。そんな気持ちで薬学に進学した人の後日談。お問い合わせも気軽にどうぞ。

【参考にならない】薬学部での勉強法【薬学攻略日記、第1回】

   薬学部に進学したら勉強が辛い、進級が難しい、卒業が大変、そう言った記事をよく目にする。

 

ひとつくらい勉強に苦労しなかったっていう記事があっても良いと思ったので、その詳細について国家試験対策が始まるまで(大学2〜5年)国家試験対策編(大学6年生)に別けて書いてみる。(お前誰だよ!って思った方、僕の簡単な経歴は下のリンクから)

 

 国家試験対策が始まるまで(大学2年〜5年)

*大学1年時は病んでいたので割愛。 

tbukuuox.hatenablog.com

 

 

講義:睡眠。全ての講義で睡眠、睡眠、圧倒的睡眠。

研究室が大変ブラックだったので、実験は夜の2時、3時が普通だった。学会前など立て込んでくると、朝の8時まで実験することもあった。その後、家でシャワーを浴びて学校に戻って講義に出席する。出席しないとテストを受けさせてもらえないので。

 

まぁ、出席して寝てただけなんですけどね。僕はショートスリーパーではなく、睡眠をとらないといけない人間だったので、授業は睡眠時間に当てていた。枕とタオルケットを持参してぐっすり寝ておりました。

 

それで指導教官に叱られたことがあるのは内緒だぞ。

 

おかげで、いつも試験の1週間前まで、全科目において試験範囲すら知らなかった。

 

 

普段の自習時間:驚愕の0分

テスト期間を除いて、学校や家で教科書を開いたことがない。

 

 

試験期間の勉強:ほとんどの科目は一夜漬け、長くても三日漬け

ブラック研究室も試験開始の2週間前から試験休みがもらえるので、まず1週間は思いっきり遊んだ。そして1週間前になると、まず試験勉強の戦略を立てる。戦略といっても、どの科目は一夜漬けだと厳しいか、一夜漬けで大丈夫かを決めるだけ。僕の場合は物理化学、薬理、病態は試験1週間前からぼちぼち始めていた。薬理は三日、物理化学と病態は二日くらいかけた。これでちょうど1週間。科目数は全部で11〜12科目くらいあったと思うので、あとの8〜9科目は一夜漬けでこなした。

 

 

勉強方法:教科書、プリントを読む、以上。

まず、試験勉強を始める前に友達に試験範囲を聞くところから始める。そして、基本的に教科書の試験範囲を読むだけ。線もカラーペンも使わない。緑のペンで塗って赤のフィルムで隠すヤツ。あれ、一度試したが、教科書が汚くなるだけだと気付き、それ以降はやらなくなった。科目によっては理解しやすくするために、ノートに各項目の関連性を書いてまとめていた。薬学部はほとんど暗記なので、教科書を読むだけで十分だった。ノートに書き写しても、字が汚い教科書の劣化版ができるだけだ。ただし物理化学、分析化学はきちんと問題を解いていた。有機化学は全く試験勉強したことがない。研究室で自分の実験について考えることはあったけど、それだけで十分だった。

 

 

過去問:見てない

先輩からの過去問が大変重宝するらしいが、友達が少なかったので過去問が僕には回ってこなかった。というか、必要と思ったことが一度もなかった。過去問の解答を一生懸命覚えるより、教科書を全範囲、きちんと目を通した方が良いと思うんだが。

 

 

こんなグータラな感じでも、成績はほとんど優だった。(評価は秀がなく、優が最高成績)。トータルの再試回数は2回。1年の時、テストを寝坊して受けれなかったドイツ語と、2年の後期に一夜漬けで失敗した病態薬理のみ。それ以降、病態薬理には2日以上時間をかけるようして解決。

 

  国家試験対策編(大学6年生)

 対策講義:だいたいは真面目に聞いた。

以下、科目別。

 

 

基礎化学(有機、分析、物理化学)

対策が始まる前からほとんど理解していたので、講義中はスマホでゲームとかしていた。スマホのゲームに集中しすぎて、対策講義の様子を見に来た学部長に気付かず、首を掴まれて、

「君、余裕だね?」

と言われたことがある。

 

国試対策模試の有機化学の順位は全国7位だった。1位じゃなかったのは、生薬を一問間違えたため。悔しい。

 

 

薬理学、病態生理、生化学、薬剤、放射化学等

真面目に聞いた。結構忘れてるな、っていう印象で難しいとかは感じなかった。

 

 

法規

真面目に聞いた、が、苦戦した。法律の年数とかが結構、バラバラに決まっているので覚えるのは大変だね。短期間だけ大学に出張で来た予備校の先生が教えてくれた、ゴロを使った暗記法が役に立った。

 

 

医療

対策講義をした人達のレベルがちょっと残念だったため自分には合わなかったため、PSPとかスマホで遊んでいた。これも出張で来た予備校の先生の講義が役に立った。

 

 

自習時間:学校で毎日2時間、家ではゲーム。

対策講義が終わった後は必ず、その日やった参考書の範囲を読み直して、付属の問題を解いた。正答数は気にせず、間違ったところが、なぜ間違ったのかを理解することに集中していた。学校で2時間程度やると、ちょうど晩御飯の時間だったので友達とよくご飯を食べに行った。ちなみに、家に帰ったあと9時から1時くらいまではゲームに没頭した。毎月、3本ほど中古のゲームを買ってはやり込んだ。この時期にやったゲームは「Fall out 3」「Mass Effect 1,2」「Saints Row 3」「Skyrim」などなど。

 

 

勉強方法:参考書を読んで、付属の問題を解く、以上。

参考書は良い意味でも悪い意味でもまとめられてるので、わからないところがあったり省かれているところは教科書や先生が用意してくれたプリントを読んだ。

 

 

(写真:国家試験前だけど暇だったので学校の椅子を動かして遊んでいた)

 

 

国家試験は正答率は300点超えの9割弱

僕の時は国家試験(第97回)が優しかったっていうのもあると思う。

聞いた話だと、今はもっと大変らしい。 

 

 

終わりに

どうですか、あんまり参考にならないかもしれませんが、ちょっとだけ、僕が考える勉強のコツっていうか捉え方を教える。

 

 

教科書は、プラモデルの説明書見みたいなもの。何回読んでもプラモデルはできない。頭の中で教科書の内容を組み立てることが重要なんだよ。

 

 

ーーー 

だからそれ、どうやるんだってばよ。('•ω•`)

っていうのは、うまく書けるかどうかわからないけど、また機会があったら書こうかな。→執筆しました。詳細は下記リンクにて。

tbukuuox.hatenablog.com
2021年8月5日、記事修正。(リンク切れなど放置してましたすんません。)
ま、色々ありましたがそんな私が今はとある薬学部の教員(任期つきだけど)になってるのはなんだか感慨深いですなぁ。

 

気がついたらオックスフォード大学に立っていた!【進路のはなし、第6回】

今日はオックスフォード大学に留学することに決めた、ちょっと滑稽なお話。

 

教授のコネ?

 

 やりたい研究があったから?

 

イギリスが好きだった?

 

あ、ネームバリューすか?

 

 

まぁまぁ、焦らずに聞いてくれ。

 

大学院を出たあとは海外で研究したいな、と大学院に進学した時から思ってました。

その理由は、

 

1、英語が話せるようになりたい(高校の英語の先生が聞いたら仰天だろうな)

英語力は高校で英語と決別して以来、底辺私立のままの戦闘力を引き継いでいたので、大学の先生をやるっていうなら英語力がいるよなって。

 

2、海外で研究している友達が欲しい、そして日本に帰ってから「あの頃は、、」って話がしたい

教授がよく、ポスドク時代の仲間と学会なんかで仲良く騒いでいるのが素敵だなと思った。

 

3、洋画好き

なんなら、金髪美女が好きっていうワードに置き換えても構わないよ。もちろん金髪じゃなくても好きだよ。ケイト・ベッキンセールとかカミーラ・ベルとか。でも最近はやっぱりアレクサンドラ・ダダリオだよね誰もわかってくれないけど。それはともかく、洋画がめちゃくちゃ好きなので海外で生活してみたかった。ちなみにアンチ邦画です。博士時代に「邦画は病気。」という迷言を残すほど。

 

英語が本当にヤバいので修行は絶対に必要だなっていうのが一番の動機ですね。留学先に関して言えば、洋画好きだったのでハリウッドのあの看板見にアメリカに留学したいなって考えていました。

 

 

ほうほう。

  

で、英国オックスフォード。

 

なんでやねん。

 

 

 

きっかけはハワイの学会。

 博士課程2年の時に、先生から「ハワイの学会に連れて行ってやるから、修了後のポスドク先を見つけてこい」と打診されたのでした。おぉ、初海外、ハワイ、やったー。だけど、英語も全然話せないのにポスドク先を見つけてこいとは、なんてこった。ま、先生と一緒に行くしなんとかなるでしょ!ってことでレッツハワイしました。(ここまでやってくれる先生はなかなかいないと思うので、本当に感謝しております。)

 

いざ行ってみると先生は「俺は何も手伝わないから、ちゃんと出張代に見合う成果を出してね!じゃ!」と言い残して、先生の友達と何処かへ消えて行ったのでした。

 

 

うむ、これは非常にマズい。ハワイの出張代がベラボーに高いことは、先生が行く前に散々愚痴っていたので知っている。まぁとにかく、学会にどんな先生が来てるかすら把握していなかったので(というかプログラムが見にくすぎて、調べる気にもならなかった)、先ずはプログラムの検索から始めた。

 

夜中のホテルで小一時間奮闘。

 

うん、やっぱりわからない。名前だけで判断しろってのは無理がある。講演内容はいちいちPDFをダウンロードしないと見えない。ポチッと開いて、「あ、なんか違う」「英語わかんないよ」なんて繰り返してる間に翌日を迎えた。とりあえず、僕の研究に近そうな会場に絞って行くことにした。

 

 

1日目、、、手応えなし。英語で講演されてもよくわからん。

 

2日目、、、う、うん、わかんないよ。わからなすぎるよ。

 

3日目、、、覚悟を決めた3日目。幸運なことに、知ってる教授が講演している!北海道の国際学会で講演してた人だ!もうここで行かなければどうにもならないってことで突撃!英語で話さなきゃ話さなきゃ話さなきゃってドキドキしてたら、教授の話してるちょっと後ろに、どう見ても日本人の人がいたので話しかけました。(この人をひとまず、Yさんとします。海外の教授はD先生ということで。)

 

以下、その時のやりとり。

 

僕「あ、あの、D先生とお知り合いですか?」

 

Yさん「そうそう、俺、ちょっと前までDの研究室でポスドクやってたんだよ!」

 

(おぉぉぉぉ!なんていう幸運、強運、悪運!!)

 

僕「今、ポスドク先を探してて、D先生の研究室を考えているんですよね」

 

Yさん「マジか!で、君はどこの大学から来たの?」

 

僕「熊大です」

 

Yさん「え、まさか熊大のH先生の研究室?]

 

ドンピシャ当てられてちょっとびっくり。僕のボスは若手の中ですげー先生だったので、学会ではそこそこ有名だった。

 

僕「はい、そうです。」

 

Yさん「H先生の研究室だったらしっかり研究してるだろうから、俺がDに紹介してやるよ!」

 

ってなわけで、快く、そして流暢な英語で僕をD教授に紹介してくれたのでした。

D教授と別れたあと、Yさんと少しお話しして、そこで質問されました。

 

Yさん「珍しいね、ポスドクでオックスフォードって。みんなアメリカに行くでしょ?どうしてイギリスにしようと思ったの?」

 

僕(え、オックスフォード? イギリス????? わひょーい)

「僕は場所っていうよりも、講演を聞いて良いな!って思った先生のところに行きたいですね!キリッ」

 

そして、後日、D教授とYさんと僕の三人でディナーをとることになって、二人が英語で研究室の話をしている中、僕はほとんどポカーンでしたが、一応、僕がやってる研究の話なんかも出来て、教授にディナーまで奢っていただいて、そんなこんなでオックスフォード大学の研究室に留学することに決めたのでした!

 

 

 最後に

 

オックスフォードの女の子もかわいい!幸せ!!

じゃなくて、

 

運命って、なんかあると思うよ!行動する限りはね!!

  

第7回

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6年制私立薬学→国立大学院(理学部)に進学した話【進路のはなし、第5回】

 僕は、6年制私立薬学部を卒業して、薬剤師国家試験に合格して、そして、地方国立大学院(理学部)の博士前期課程に進学しました。さらに博士後期課程へと進学したので、大学生活は驚愕の11年です。

 

1、なんで大学院に進学したのか?

 

1、乾坤一擲、人生で一回くらい大きな挑戦をしてみたい

 

2、薬学5年のときの実習で、この仕事をあと30年続けると思うと、うーんってなった。

 

3、患者さんのためにっていう基本姿勢が難しい。

 

4、歴史ある研究室だったけど、事情あってどうやら僕は教授の最後の教え子らしい

 

5、マイノリティが好き。

 

思いつく主な理由はこの5つくらいです。まぁ、薬学部の実習で薬剤師の仕事に疑問は持ったんですけど、最大の決めては4番です。よく、教授が講義で「僕の大学院時代の恩師は、、、」なんて話をしていて、それが印象的で、僕がもし大学の先生になれたとしたら、「僕が学部時代の恩師は、、、」って講義ができる最後の教え子じゃねーか、と考えると、大学の先生になろうかなって気持ちになりました。マイノリティが好きなのは小さい頃からずっと変わっていません。みんな同じ?だったら僕じゃなくても良いよねっていう考え方なので。

 

 

2、なんで地方国立の理学部?

 

6、初の薬学6年制だったので薬学部の大学院制度がきちんと定まっていなかった(今は6年制薬学部博士課程の制度がきちんとあります)

 

7、上と同じ理由で他の大学の薬学部の先生に大学院の話を聞いても「ウチは4年制の学生しか研究室にいないからわからない」という返事だった

 

8、一方で、理学部の先生は「薬学6年制とか扱いがよくわからんけど、博士前期なら入れるんじゃね?」っていう回答が得られた

 

9、地方国立の先生に「だったらウチに来い」と言われた

 

10、普通の人が9年で達成するところを、僕はバカなので11年でも良いやって思った

 

6年制薬学部っていう制度は本当にろくなことがないですね。大学院探しには苦労しました。さすが理学部、大学院生という労働力が欲しくてたまらないので寛大なお返事。笑

 

 

3、旧帝大とかは考えなかったんすか?

 

考えました。

 

京都大学薬学部や東工大を考えてました。結局、大学院入試の勉強が不安だったのとTOEICに全く自信がなかったので、当時TOEICが必要なかった地方国立理学部の大学院を受験することに決めました。(今は僕の母校もTOEICが必要になりました。)まぁ、勉強が不安だった大きな理由は、大学院入試を受けるにあたって「あるモノ」の存在を知らなかったからなんですけどね、、、それは下で説明します。

 

  

あるモノ、それは「院試休み」

 

大学院に進学した後で知った衝撃!

 

 

以下、院試の思い出話。

僕のいた薬学部では、他の大学院に進学する生徒なんてほとんどいなかったので、当然、研究室に院試休みなんてものは用意されてませんでした。(だいたいの研究室で院試休みは2ヶ月程度、用意されている)

 院試休みがないも何も存在すら知らなかったので、全く休みを取らずに8月の1週目まで研究室で実験と卒論の準備をしてました。そして、卒論が終わった8月の2週目から院試勉強を始めて、さらに絶望しました。進学する大学院が学部でなんの教科書を使っているか聞いてなかった、、、、、。受験科目は有機化学、分析化学、無機化学、物理化学、高分子化学と英語。学部で触れたことがない無機化学、物理化学、高分子化学までテストを受けないといけない!!!まぁ、絶望してても受からないので、全部独学で勉強しました。

 

大学の図書館で、分析化学、無機化学と物理化学の専門書を借りて二週間、勉強に励んだ結果、大学院に無事合格できました。高分子は大学の図書館にすらなかったので、自分で適当に入門書を買いました、が、、、全くテストで役に立たず。(物理化学は独学に限界を感じて5分で諦めて他の科目に集中したのが成功の秘訣!)

 

おまけ

院試の1週間後に薬学部の第一回卒業試験、出題範囲は過去の国試3年間の全範囲から!、、、もーね、諦めました。第一回卒試の成績は下から数えた方が早かったですが、特別指導にならないギリギリの成績でした。正答率は70%ぐらいだったかな?

 

 

僕からのアドバイス

 

みんなはそうならないように院試休みをきちんと主張することと、進学を希望する大学で使ってる教科書は必ず聞いておこう!また、その研究室の学部生か大学院生とLINEを交換しておくことを忘れないようにね!!

 

 

 

最後に、、、

 

「俺、この人の下でなら研究やってやるぞ!」

 

って思える先生の研究室に進学するのがよろしいですよ。研究室見学のときと配属されてからでは、先生の対応が全然違う!!!、、、こともあるかもしれないけどね。

 

 

第6回。

 

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偏差値だけじゃない、良い大学の見極めかた【進路のはなし、第4回】

 高校生の皆さん、偏差値だけで大学を選んでいませんか?キャンパスの綺麗さやホームページの綺麗さで大学を選ぼうとしていませんか?今回は高校の先生が教えてくれない、良い大学の見極めかたを紹介します。

 

 「良い大学」と言っても、就職に強いとか、楽に卒業ができるとか、人によって変わると思いますが、僕が紹介する良い大学っていうのは、しっかり研究をしている大学とします。しっかり研究している大学がなぜ、良い大学かというと、 

 

「しっかり研究をしている」=「先生がその分野に熱い」=「しっかり専門知識を持った学生が研究室に欲しい」=「専門科目をしっかり教育してくれる」もしくは「専門科目を学習する環境が整っている」からなんです。

 

悲しいことに、やる気がない(研究に力を入れていないだけ?笑)先生は、学生が大学で学ぶべき専門知識を身につけてなくてもどうでも良いので放任なんですよね。せっかく大学に来たのに専門教育を放任って、そんなのが良い大学なわけないですよね!

 

さて、ではどうやってしっかり研究している大学を見極めるのでしょうか?普通の高校生にとっては研究ってよくわからないと思うんですけど、実は超簡単に見極められるんです。僕は出身が薬学と理学部化学なので、そっち方面ではかなり当てはまると思います。

 

1、大学のホームページに教員、教室、研究室紹介(もしくはそれに該当する)の項目がある

 大学が研究に力を入れているのかどうかがわかります。大学が研究に力を入れていなければ、そもそもやる気のある教員は集まらないのです。それでも恐らく教員一覧くらいはHP上にあるでしょう。クリックすると高学歴な先生方であることが分かるかもしれません。しかし、それだけで判断してはいけません。きちんとその教員が自身の研究室のHPを持っているかが重要になってきます。その理由は次で説明します。

 

2、教員が個別に自分の研究室のホームページを持っている

 大学の先生は自分の研究室のHPを持っていることが多いです。どうして大学の先生は自分の研究室のHPを作るのでしょうか。主な理由は二つあります。

 

①自分の研究を学生に知ってもらうため 

 研究を行うには学生の力が不可欠です。大学の先生というのはやる気のある優秀な学生を研究室に呼び込むのに必死なのです。同じ大学でも良い学生が別の研究室に行ってしまっては意味がありません。これは競争なのです。綺麗なHPを作ってまず学生に興味を持ってもらうことが重要なのは言うまでもありませんね。

 

逆に言うと、学生は指導したくない、要らないと言う先生はHPを作る必要がないのです。僕が過去に経験した大学の先生は全員そうでした。

 

学部生の成績はバイト、趣味等によりあまり振るわなかったけど研究室に配属されてから化ける学生はいます。成績が抜群で優秀だけど研究と相性が悪く、残念ながらやる気をなくしてしまう学生もいます。研究って大変だね。

 

②自分の研究を世間に広めるため

 これは義務でもあります。大学の先生は科研費という研究費を国から貰って研究を行うのですが、研究の遂行に当たって世間に広めることは義務の一つなのです。また、研究を自分の大学以外の人に見てもらうことで、海外から優秀な人材が集まったり、学外の学生が大学院から来てくれることを期待しています。

 

つまり、研究をしていない先生はそういった義務もなければ、世間に発表する内容もないのでHPが必然的にないわけです。

 

3、研究室のホームページがきちんと更新されている。(少なくとも今年度の研究室のメンバーが分かる)

 これは今現在の研究室のアクティビティが分かる重要な指標です。研究活動を行なっていれば1年間何もないと言うことはまずありません。いや、何もなければ研究室としては非常にマズいです。

 

 

 

以上、偏差値だけじゃない、良い大学の見極めかたでした。

 

ね、簡単でしょ?一つの大学でもホームページを持っている先生と、持ってない先生がいたりします。ホームページを持っている先生が多い大学は絶対にしっかり研究している大学です。そして、熱く専門科目を教えてくれることでしょう。暑すぎて学生が嫌になるのは少々問題ですが。

 

僕の母校、徳島文理大学薬学部は、大学の偏差値は低くとも、教員がしっかり個別のホームページを持っていて、更新していることが分かります。ここでしっかりと専門科目を学んだから、今、オックスフォード大学の研究員になれたと思うと、なるほど「しっかり研究している大学」は「良い大学」だなって思うでしょ。

 

 

 

第5回に続く。

 

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高3で勉強始めたら成績上がっても調子にのらないで!【進路のはなし、第3回】

 前回の記事では、最低の成績だった僕が、なぜ薬学部を目指したのかを紹介しました。なので、今回は高校3年の春から勉強をした話を書きます。その時に失敗したな、と思う事があったので、これから勉強を頑張る人の参考になったら嬉しいです。

 

勉強は高校総体が終わった7月から始めました。本気の勉強モードです。

 

1、まずは廃の元凶だったゲームをやめました。毎日6時間はプレイしていたモンスターハンターGを封印し、PS2は箱にしまいました。

 

2、数学lll、Cは必要なかったので、その時間は数l、A、ll、Bの自習をしてました。

 

3、必要ない科目(私立薬学受験の場合だと国語と社会、物理の時間)の授業中は、数学か英語の自習をしてました。古典の時間に英単語帳を開くのがちょっとした快感。(あれ、性格悪い?)

 

4、自宅では夜の2時くらいまで勉強しました。

 

 要するに必要な科目だけに絞って、一生懸命勉強したってだけであんまり参考にならないですね。でも、勉強の素人だったがために、高3の勉強で失敗した事がやっぱりあって、それは参考になると思うので聞いてください。

 

 

では、失敗した事

 

1、9月から勉強の手を抜いちゃった! 

 これには理由があります。7月から本気で勉強を始めました。成績はぐんぐん上がります。なんと、9月の模試では大阪薬科大学神戸薬科大学など関西の難関私立薬学の合否判定でB判定が出ました。確か数学は170点以上で、目標だった8割超え。化学は覚える気がなかった有機化学以外、全問正解で偏差値は70を超えていました。偏差値って70超えるんだーって感心したのを鮮明に覚えています。英語はかろうじて6割超え。で、で、で!天狗になるわけですよ!クラスのヒッグス粒子ぐらいにしか存在感のなかった僕が、2ヶ月でこんなに良い成績とれちゃったもんだから!この模試の後からは完全に惰性モードに入ってしまい、なんとなく机に座って勉強してるふりはしてたんですが中身のない時間を過ごしてしまいした。この時期から携帯電話のゾイドのアプリなんかをやり始めたりして、本当にダメでしたね。受験生の諸君、今はもっと面白いスマホアプリが大量にあるので要注意です!実は、それ以降の模試で大阪薬科、神戸薬科はC判定ばかりでB判定に戻る事はありませんでした。

 

2、9月以降、手を抜いた勉強の中でも最悪の一手

 それは、英単語の勉強を一切やめてしまったこと。嫌いで嫌いで仕方がない英語。6割取れれば良いやって思っていたので、9月からは一切、英単語を覚えなくなりました。単語帳すら開かなかったです。やらなければ忘れます。英単語は受験の直前までやってください!英語の点数に直結します!これこそが最悪の失敗だったと確信しています。実際、大阪薬科、神戸薬科の入試本番でも英語だけは全く解けなかったです。南無南無。

 

3、医療の専門用語を全く知らなかった

 これは推薦入試などに関する大きな失敗です。僕は大阪薬科大学の推薦入試を受験しました。しかし、特別な入試対策というものはせずに、受験科目は英語、化学(か生物)、小論文ということだけは知っていました。そして、最大の落とし穴は小論文でした。小論文の模試を高校で受けたときは、周りがE評価とかでしたが、僕はB評価と好成績で小論文には自信がありました。なので、小論文はノー対策、ノー勉強で推薦入試に挑みました。

 

小論問題

患者のQOLについて論じなさい。

 

 

え、、、、、、、?

 

 

はい、QOLが何か知りませんでした。論じなさいも何も、単語の意味がわからないから無理です。薬剤師と患者の信頼関係がどうのこうのって書いたと思いますけど、トンチンカンな事を書いたので点数があるわけないですよね。当然、推薦入試は落ちました。専門用語を知らないと小論させてもらえないなんて、ヒドイ!専門用語は進学してから勉強するんでしょうが!なんて後でバカなことを考えたりしてましたけど、ちゃんと対策してない自分が悪いですね。皆さんはちゃんと受験校の入試対策をしていきましょう。薬剤師と患者の間の十分な信頼関係の構築はQOLの向上に極めて重要である。なぜなら、、、、なんて書いてればベリーグッドだったんですかね?w

 

一緒に大阪薬科の推薦入試を受験した友達は、親がお医者さんでQOLについて知っていました。彼は小論対策もちゃんとしてきたよ、ということで推薦入試に見事合格し、ストレートで卒業、今は薬剤師になっています。

 

 

 こんな感じで大きく三つの失敗を犯したために、大阪薬科大学神戸薬科大学は受かりませんでした(単に実力の可能性も)。最終的に、徳島文理大学に合格し、高3の春に打ち立てた私立薬学に行く、という目標は達成でき、そこに進学を決めたのでした。

 

あ、高校の有機化学がつまらん!っていう人がおりましたら、ぜひ一言コメントしてください。(僕は高校の時、有機化学がクッソつまんなかったので。)僕の今の専門は、そう、有機化学有機化学の真髄を教えますよ。

 

第4回に続く。

 

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最低の成績から薬学部を目指す【進路のはなし、第2回】

最初に僕の高校の時の話をします。

 

高校時代は、初代モンスターハンターのオンラインにハマり毎日ゲーム三昧。夜の11時から朝の5時くらいまで、6時間くらいは毎日モンスターハンターをプレイしていたと思います。朝の5時っていうのは親が起床するちょっと前なので、徹夜でゲームしてるのがバレないようにベッドに行ってました。夜寝ていないので、授業は全て睡眠時間でした。(物理の先生は怖かったのでかろうじて起きてました。)授業が終わったら部活へ行って、部活動はそこそこに部室で友達とPS oneアーマードコアをやったりしてました。部活が終わると塾に行って、塾でも寝てました。(辞書のカドで先生にいつも叩き起こされてましたけど。)そして、塾から帰ってきて夕飯を食べ、お風呂に入り、夜の11時からゲームのスイッチオン。土日は部活と塾以外、朝から晩までモンスターハンター。毎日、こんな感じでした。

 

こんな生活だったので、成績は本当にヒドかったです。どの程度かは以下を参照くださいませ。

 

理系なのに数学の定期考査は29点で呼び出し。(その29点は、前日に塾の先生が試験に出そうな教科書の問題を選別してくれて、それがそのまま出題されただけ。)

 

英語の先生に呼び出された時は「どうして英語の勉強をしないの?」と聞かれたため、真顔で「日本人ですから!」と答えました。それ以来、英語の先生からは何も言われなくなりました。

 

古典の先生は、一番前の席で寝るヤツは無礼だということで授業中に散々怒られて、その後で担任にもしっかり怒られました。(ちょっと納得がいかない)

 

地理の先生からは「まさか受験で使わないよね?」と聞かれて、「使いません。」と答えて事なきを得ました。

 

 

アホか?

 

アホですね。

  

こんなにアホでも高3は受験の年です。将来を考えました。

やっと本題です。

 最低の成績だった僕が、高3から薬学部を目指そうと思った理由は五つ。

 

1、同じ塾に通っていた好きな女の子が薬学部を目指していたから

 

2、自分はどうしようもないアホなので資格がないと生きて行けないと思った

 

3、私立薬学は英語、数学、化学で受験できると知り、国語と社会がいらないならなんとかなりそうと思ったから

 

4、スターオーシャン2に出てくるボーマンっていうキャラが薬剤師で、カッコいいなって思った

 

5、ドラッグストアでポテチ売ってしっかり給料が貰えるなんてスゴイ!幸せ!

 

 

アホか?

 

アホです。

 

実は、小さい頃からの夢は小中学校の教師だったのですが、どう考えても良い大学には行けそうもない、地元に教職関係のコネもないので無理だな!って事で高3の春にスパっと諦めました。物理は好きだったのですが、数学が壊滅的だったので工学部はやめました。理学部はよく分からん、という事で考えすらしなかったです。

 

こんな進路戦略を立てつつ挑む、高3最初の進路指導。(高1、2の時の志望進路は教育学部にしていたので、担任も教育学部の資料は準備していた事でしょう)

 

「先生!僕、薬学部に行きます。」

 

担任と親が椅子から滑り落ちそうになりながら、担任はかろうじて言いました。

 

「知ってる?薬学部って相当難しいのよ?」

 

とまぁ、こんな感じで薬学部に行こうと決心したんですね。

 

 

第3回に続く。

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