日本の研究力低下シャレにならん
どーも伊予柑です。ブログの更新3ヶ月サボってしまいました。
まぁ。。。色々あるんですよ。育児とかね。
研究力低下が深刻な日本!とニュースとかでたまに見るけど、多分ほとんどの人はどういう状況なのかわからないと思います。
その答えは現在地方国立大学で起きていることから、少しやばさが理解できると思います。
今、地方国立大学に起きていること。
まず大学から支給される研究費だけでは学生の卒業研究すらままならないということ。
そうすると当然、科研費という競争で勝ち取ってねっていう文科省の研究費を頂かないと研究活動ができない。
当然、研究で競争させるわけだからより良い研究のアイデアを考えなきゃいけなくて、結果日本の研究力爆上げじゃね?
というのは妄想ですよ文科省さん。
実際に地方国立大で何が起こっているかというと、毎年使い回しのテーマ(テーマと呼んで良いものか自分のやっているものとは別世界の何か)で卒論研究だけ乗り切ればいいや、という研究室が爆誕しました。
大学の先生はみんな研究やりたくてUZUZしてるんだから当然科研費応募するでしょ?ね??ね???と思っていたんでしょうけど、実際は、いやなんとなく席があったから大学にいるっていう先生が少なくないパーセント存在してたってわけですね。
え、そんなので大学の先生になれるんかい?と誰しもが思うでしょう。
答えは簡単。
そう昔はなれたんです!昔は!!
強調します。昔はなれたんです。
まぁそんなわけで科研費なんていらない、大学から貰える研究費だけじゃ研究できないから研究しないという、研究してない研究室が地方国立大学に一定数あるのではないかと思います。
そういうラボ、ぶっちゃけ卒論発表を聞いただけで瞬でわかります。丸わかりですわ。
卒論発表で質疑応答なし、なんてことも。。。
昔の研究費バラマキだってそんなラボでは金の無駄遣い、研究費低下と無関係では?
いえ、全く違います。もう別世界かってくらい違います。
科研費取らなくてもそこそこの研究費が大学から配られていた状況を想定します。
研究にやる気があるか疑問の先生だが、大学から金が振り込まれるから、どうにかして使わなきゃならん、となるわけです。
そうなると、お金使って何研究しようかなって、そこで初めて考える。
もちろん科研費とれないラボで、世界をあっと言わせる研究が生まれる可能性は高くはないのかも知れません。しかしそれでも続けていれば10年、20年で何か一つ、もしかしたら、という事も考えれるわけです。
しかし現状ゼロです。なし。全くのなし。だって何もやってないんだから。
でまぁ要するにですな、私立薬に通っていたアタクシからしますと、国立大学に通っている学生の方がまぁ優秀なんですよ。
だけど卒業研究で配属されたラボによっては研究やってない、研究指導を受けれない、そんな学生がいて、ぶっちゃけ学部教育の時点で研究の才能なんて全く測れないのに、今の地方国立大学にはその芽すら十分に育てれる環境でなくなってきたということです。
これが研究力低下の真にやばいところかも知れません。