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【悲報】薬剤師、盛大に叩かれる【医薬分業】

どうも、オックスフォードで研究やってる系薬剤師です。最近、東洋経済オンラインを読むのが日課になってます。

 

大病院の前に建ち並ぶ門前薬局が思いっきり叩かれている記事があったので、今回はそのことについて書きます。

 

toyokeizai.net

 

 さてさて、この記事をまとめると、門前薬局ってしこたま儲かるらしいよ。医薬分業(病院で診察、薬局で調剤)で、予想に反して国の医療費が大きくなっているんだって。患者さんにとっては出費が増え、かつ煩わしいだけ。だいたい調剤、服薬指導なんてマニュアルなんだから、誰がやっても同じでしょ。こんな楽な商売してる薬局、薬剤師って職業はどうかしてるよ。

 

コメント欄も薬局叩きのコメントが好評。

 

 

まぁ、ね。言いたいことはよく分かる。

 

門前薬局で地獄のような調剤業務をこなしている薬剤師さんはいたたまれない気持ちでしょうよ。

 

なんでこんなに叩かれるかって、結局さ、薬剤師の仕事の評価って基本的に減点方式なことが原因だと思う。ちょっと患者さんからの薬剤師の評価をシミュレーションしてみよう。こんな間違いないだろってことは別として、だいたいこういう風な仕事って感じで見てくださいよ。

 

分かりやすい例だからインフルエンザで!()は患者さんの評価w

 

10歳の子供が病気にかかりました、病院に行きます。お医者さんが診断してくれました。高熱、喉が痛い、体が重い、強い寒気、学校にインフルエンザの人がいる。

 

検査の結果、インフルエンザでした。お薬出しますね。

(お医者さま、診察して、お薬出してくれてありがとう。お医者さん100点

 

はーい、処方箋です。

(は?高熱の子供がいるのに薬局まで行くのかよ。薬剤師–20点

 

薬局にやってきました。

 

薬剤師「どうされましたか?」

患者「息子がインフルエンザで、、、」

(それ、医者に言われたのになんでまたあんたに言わなあかんの?ってか息子が高熱出してんだから分かるでしょうが!薬剤師–60点

 

薬剤師「では処方箋お預かりしますね」

 

さて、解熱剤に「ボルタレン」が処方されてました。ボルタレンインフルエンザ脳症を誘発したり、悪化させたりする可能性があるので、インフルエンザの解熱には使用しません。

 

この場合、薬剤師はお医者さんに連絡して、処方箋を訂正してもらいます。

 

薬剤師「お薬の組み合わせが悪かったので、お医者さんに連絡して、お薬変更してもらいました」

患者「そうなんですね、ありがとうございます」

(あーもう、だからこんなに時間かかったのかよ。どうでもいいけどさっさと薬出せよ。薬剤師–80点

 

薬剤師「初めてなので、お薬手帳お出ししておきますね。」

患者「.......。」

(アァァァァァアぁぁぁぁぁぁぁぁ。薬剤師–100点

 

 

 

後日、処方してもらったお薬でインフルエンザは快復しました。

(お医者様、ありがとう。お医者さん200点

 

 

 

だいたいこんな感じですよね。薬剤師が加点される場所が見当たらない。これが乱立する調剤薬局の儲かってる感や医薬分業の煩わしさと相まって、不満が大きくなってるんだと思います。

 

薬学部で薬局実習、病院実習をそれぞれ3ヶ月した身としては、現場の薬剤師さんが一生懸命仕事しているところを目の当たりにしているので、薬剤師の仕事が世間一般に不満を持たれている現状は少し心が痛みます。とはいえ、感傷的になるだけで終わるのもアレなので、ちょっとだけ、医薬分業について紹介します。

 

医薬分業のメリットってなんでしょうか?

 

 

 

1、医者と薬剤師による処方のダブルチェック

これはやっぱり大きいと思います。医者はすごいといっても人は人、ミスすることはあります。薬剤師がもう一度チェックすることで、医療過誤を減らすことが医薬分業の最大の目的です。「どうされました?」とか「お医者さんに確認しますね」というやりとりは決して患者さんをイライラさせるためにやっているわけではない、ということを温かい気持ちで受け入れてください。

 

2、 調剤ミスを減らす

院内調剤が当たり前の時代は、小さな病院では看護師さんが調剤することが多かったと思います。看護師さんは医薬品の知識がほとんどないので、当然ミスもあったと思います。現在では昔に比べてはるかに医薬品の数が増えているので、調剤ミスのリスクは昔よりも格段に高くなっています。そこで薬剤師が調剤を行うことで、調剤ミスをなくしましょうというわけです。調剤なんて袋詰め、誰がやっても一緒というのは間違いです。

 

3、病院薬剤師が病棟に上がって入院患者さんの状態を確認する

外来の患者さんの調剤を院外の薬局に任せることによって、病院に勤務する薬剤師は暇になったかというと、そんなことは全くありません。調剤に時間が取られなくなった分、薬剤師は病棟に上がって患者さんの状態を確認する様になりました。重い病気で長期間入院している患者さんにとって、気にかけてくれる薬剤師の存在というのは小さくないんだな、と筆者は実務実習中に強く感じました。

 

 

まとめ

医薬分業のメリットは、外来の患者さんにとっては実感しにくいということですね。薬剤師の皆さん、頑張って地位向上に努めてください!!