Dr.ピペリジンのブログ

少年は思った、ドラッグストア でポテチ売りたいな。そんな気持ちで薬学に進学した人の後日談。お問い合わせも気軽にどうぞ。

高3で勉強始めたら成績上がっても調子にのらないで!【進路のはなし、第3回】

 前回の記事では、最低の成績だった僕が、なぜ薬学部を目指したのかを紹介しました。なので、今回は高校3年の春から勉強をした話を書きます。その時に失敗したな、と思う事があったので、これから勉強を頑張る人の参考になったら嬉しいです。

 

勉強は高校総体が終わった7月から始めました。本気の勉強モードです。

 

1、まずは廃の元凶だったゲームをやめました。毎日6時間はプレイしていたモンスターハンターGを封印し、PS2は箱にしまいました。

 

2、数学lll、Cは必要なかったので、その時間は数l、A、ll、Bの自習をしてました。

 

3、必要ない科目(私立薬学受験の場合だと国語と社会、物理の時間)の授業中は、数学か英語の自習をしてました。古典の時間に英単語帳を開くのがちょっとした快感。(あれ、性格悪い?)

 

4、自宅では夜の2時くらいまで勉強しました。

 

 要するに必要な科目だけに絞って、一生懸命勉強したってだけであんまり参考にならないですね。でも、勉強の素人だったがために、高3の勉強で失敗した事がやっぱりあって、それは参考になると思うので聞いてください。

 

 

では、失敗した事

 

1、9月から勉強の手を抜いちゃった! 

 これには理由があります。7月から本気で勉強を始めました。成績はぐんぐん上がります。なんと、9月の模試では大阪薬科大学神戸薬科大学など関西の難関私立薬学の合否判定でB判定が出ました。確か数学は170点以上で、目標だった8割超え。化学は覚える気がなかった有機化学以外、全問正解で偏差値は70を超えていました。偏差値って70超えるんだーって感心したのを鮮明に覚えています。英語はかろうじて6割超え。で、で、で!天狗になるわけですよ!クラスのヒッグス粒子ぐらいにしか存在感のなかった僕が、2ヶ月でこんなに良い成績とれちゃったもんだから!この模試の後からは完全に惰性モードに入ってしまい、なんとなく机に座って勉強してるふりはしてたんですが中身のない時間を過ごしてしまいした。この時期から携帯電話のゾイドのアプリなんかをやり始めたりして、本当にダメでしたね。受験生の諸君、今はもっと面白いスマホアプリが大量にあるので要注意です!実は、それ以降の模試で大阪薬科、神戸薬科はC判定ばかりでB判定に戻る事はありませんでした。

 

2、9月以降、手を抜いた勉強の中でも最悪の一手

 それは、英単語の勉強を一切やめてしまったこと。嫌いで嫌いで仕方がない英語。6割取れれば良いやって思っていたので、9月からは一切、英単語を覚えなくなりました。単語帳すら開かなかったです。やらなければ忘れます。英単語は受験の直前までやってください!英語の点数に直結します!これこそが最悪の失敗だったと確信しています。実際、大阪薬科、神戸薬科の入試本番でも英語だけは全く解けなかったです。南無南無。

 

3、医療の専門用語を全く知らなかった

 これは推薦入試などに関する大きな失敗です。僕は大阪薬科大学の推薦入試を受験しました。しかし、特別な入試対策というものはせずに、受験科目は英語、化学(か生物)、小論文ということだけは知っていました。そして、最大の落とし穴は小論文でした。小論文の模試を高校で受けたときは、周りがE評価とかでしたが、僕はB評価と好成績で小論文には自信がありました。なので、小論文はノー対策、ノー勉強で推薦入試に挑みました。

 

小論問題

患者のQOLについて論じなさい。

 

 

え、、、、、、、?

 

 

はい、QOLが何か知りませんでした。論じなさいも何も、単語の意味がわからないから無理です。薬剤師と患者の信頼関係がどうのこうのって書いたと思いますけど、トンチンカンな事を書いたので点数があるわけないですよね。当然、推薦入試は落ちました。専門用語を知らないと小論させてもらえないなんて、ヒドイ!専門用語は進学してから勉強するんでしょうが!なんて後でバカなことを考えたりしてましたけど、ちゃんと対策してない自分が悪いですね。皆さんはちゃんと受験校の入試対策をしていきましょう。薬剤師と患者の間の十分な信頼関係の構築はQOLの向上に極めて重要である。なぜなら、、、、なんて書いてればベリーグッドだったんですかね?w

 

一緒に大阪薬科の推薦入試を受験した友達は、親がお医者さんでQOLについて知っていました。彼は小論対策もちゃんとしてきたよ、ということで推薦入試に見事合格し、ストレートで卒業、今は薬剤師になっています。

 

 

 こんな感じで大きく三つの失敗を犯したために、大阪薬科大学神戸薬科大学は受かりませんでした(単に実力の可能性も)。最終的に、徳島文理大学に合格し、高3の春に打ち立てた私立薬学に行く、という目標は達成でき、そこに進学を決めたのでした。

 

あ、高校の有機化学がつまらん!っていう人がおりましたら、ぜひ一言コメントしてください。(僕は高校の時、有機化学がクッソつまんなかったので。)僕の今の専門は、そう、有機化学有機化学の真髄を教えますよ。

 

第4回に続く。

 

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